鍛金 絞り技法

金工(金属工芸)は大まかに、彫金・鋳金・鍛金に分類されます。Kanadeで作られたものは、主に鍛金という技法を用いて作られます。鍛金は、1)絞り技法、2)打ち出し技法、3)鍛造技法、4)接合技法、からなりこれらを併用して製作します。絞り技法とは、数多くの当金(あてがね)と、槌を使い分け、その当金の上で金属板(金、銀、銅、鉄、錫など)を槌で打ちながら金属の持つ展性、延性の性質を利用して成形する技法のことを言います。

打った時の音や手に伝わる槌への跳ね返りで、金属の厚みを感じ取ります。同じ厚みになる様に同じ強さ、同じリズムで打っていきます。強度や使い良さ・見た目などを考え、微調整をしながら打ち、仕上げていきます。例えば、機械加工ですと、曲部は厚みが薄くなりがちですが、鍛金で作る場合は、厚みを持たせるために金属を寄せながら打ち上げます。

金属は打てば打つほど、強度が増す性質を持っています。

成形が終わると、飾り槌目をつけて仕上げますが、槌目は十人十色。槌目にも個性が出ます。

木台に当てがねをさして使用します

当てがねに金属を当てて、回しながら打ち進めて絞ります。
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