緑青の対処方法

 出店時などでもたまに質問を受ける「緑青が出たら、どうすればいいですか?」

 緑青に対する不安感を持たれる方は多く、その緑青が出るせいで、銅は”厄介な素材””扱いが難しい特別なもの”として分類されていることも少なくないように感じています。

 確かに写真のように、我が家の銅にも緑青が出ることはあります。これは、銅のケトルの蓋として使っているもの。気がついたら、ちょっとした水ハネなのか、湿気からなのか、ぷつぷつと青くなっているのです。

 火にかける鍋で頻繁に使用しているものなどは、使用頻度が多ければ多いほど、緑青は出にくいです。揚げ物などに使う銅鍋も、出にくいですね。

いつもお伝えしているのは、緑青を出さないが一番の方法は、日々の暮らしで頻繁に使うことです!と。

 緑青を見つけた時には、傷が表面につきにくいもので、洗い落として使用します。

 洗いこするだけで落ちない場合は、キッチン用クレンザーを我が家では使用しています。キッチンまわりにあり、さっと使いやすいので・・・スチールたわしは深いキズが残るので、使用しないでください。

👆上の緑青が出たものをクレンザーで洗い落とした写真です。

 食器を洗うスポンジの裏の粗い方を使用してこすったのですが、少しキズが残ってしまいました。

が、これぐらいのキズなら、使用してまた銅の色が茶色になってきた頃には、さほど気にならなくなります。

 もし、これぐらいでも気になるようなら、水研ぎペーパーの#800以上のもので磨くか、金属磨きピカールなどで傷を目立たなくすることもできます。

 我が家では、馴染んでくれるぐらいのキズであれば、そこはおおらかに、あまり気にしすぎず使用しています。緑青を落とした周辺はピンク色になりますが、時間と共にこれもまた馴染んでくるでしょう。

 それにしても、銅の緑青って、美しい色だと思いませんか?

洗い落とす前に、自然にできてしまった青の発色にウットリして、それから洗い流しています。…とはいえ、道具としては、錆びない方がいいとは思うのですけど笑

鉄でいう赤サビが、銅でいう緑青です。

PAGE TOP