修繕しごと4 〜大鍋錫引き編〜

内面は錫引きされて、見違えった大鍋!ですが、地道な作業は、、、終わっていませんでした(笑)。

でも、少し考え方を変えれば、地道に作業すれば後は綺麗になるばかり!と…

クレンザーと水研ぎペーパーを使用し、研ぎ落としていきました。

黙々作業の甲斐あり、徐々に・・・

ようやく、ここまで!!

錫が引き直され表面を磨けば、鍋に息吹がかかったよう。アンティークの銅鍋ではなく、まだまだこれからしっかり仕事をしてくれそうな風貌になりました。

こんなところも、銅鍋の魅力だと思います。

大変お待ちいただいたお客様にようやくお届けでき、早速この鍋で仕込まれたそう。(さすがですね✨)

最初の料理は、ラタトゥイユとか・・・(実は我が家も、新しい銅鍋を下ろして初めて作った料理がラタトゥイユだった鍋があります笑。)

そのラタトゥイユは、今まで以上に、明らかに美味しく出来たそう。そして、これからは良い道具を少しずつ集めていきたいと、感想を伝えて下さいました。

銅鍋は確かに、きちんと作られたものほど一般的に高価で、簡単に手が出るものではないかもしれません。

でも、こうやってメンテナンスをすることで、自分だけでなく、自分の次にまた使うことが出来るほど、

耐久性もあります(耐久性を考えてきちんと作られたものは…)。そして、それはただただ鍋が受け継がれるだけではなく、思い出だったり、レシピだったり、時間だったりも一緒に手渡されることもあるでしょう。

今回のメンテナンスで、お客様が銅鍋の良さを実感してくれるきっかけになったことが、とても嬉しく、それは自分の仕事への自信に繋がります。目指すべき、“三方良し”の仕事が出来た気がしています。

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