セミオーダー釜銅PAN

ずっとご飯を炊く銅鍋を探されていた方が、Kanadeのホームページに辿り着いてくださいました。鍛金の絞り技法で製作した銅鍋は、価格も決して安いものではないですし、できれば実物を見て納得して注文したいと思うでしょう。私たちも自信を持って、使って頂きたいものだと思い製作していても、可能であれば、出来るだけ実物を見てご注文いただきたいと思っています。 

横浜在住の方で「どこかでこの鍋を見ることはできないでしょうか?」とご連絡いただいたのは、偶然にも横浜で展示をする数日前でした!横浜で展示をするのも初めてで、なんという巡り合わせ!!もちろん、実物を見て、検討しますで終わることも想定内でしたが、それはそれで良し。張り切って、我が家の使用中のカマドPANを持参しました。

お客様のご希望は、

○現在ご夫婦お二人での暮らしのため、3合サイズで。

○銅板の厚みを定番の1.5mm より厚めの 2mmで製作

○吹きこぼれがないよう、本体の立ち上がりを5ミリ高く

○そこの丸みをもう少し丸くしてほしい

など、出来る範囲で、最終的な判断はこちらに任せてくださるということで、セミオーダーを受けさせてもらいました。

吹きこぼれない立ち上がりは、私たちももう少し高い方がいいと思っていましたので、5ミリ高くしたものを定番にしています。

さすがに2ミリの銅板で製作したカマドPANは重厚感も◎ 銅板を絞りという技法で、時間と手間を惜しまず、“手跡が残るもの”どころか、どこをとっても見ても“手跡しかない”銅鍋です。

お客様には、数回、途中の工程の写真や、作業動画をメイルでお知らせしています。少しでもKanadeのものづくりや、手仕事・伝統技法で製作していることを知っていただければ、これから先、永く鍋を使っていただく時間も、さらに愛おしくなるような気がするのです。

ただ、本当は銅板を当てがねで打ちながら成形する絞りの時を動画に撮りたいのですが、作り手に気が散るので、、と言われるため、そこがなかなか撮影できないのが、トホホ、、、です笑

その他、蓋のKanadeリベットハンドル(取っ手)の台座の真鍮は、以前は取手と一体化していましたが、今回からは大きめにしてみました。今後、これでいくと思います。蓋表面の鎚目も写真では分かりにくいのですが、一手間加え、強度とデザインを兼ねたものに・・・。最近気に入っている鎚目の打ち方です。

ご飯だけでなく、煮物にもスープにも◎の、カマドPAN。錫引きしてあって、蓋があることで、グンと使える料理の幅も広がる。

我が家では、やはりご飯は他に炊飯用の鍋があっても、ついついこの鍋に手が伸びるので、もっぱらご飯ばかり炊いていますが・・・笑

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