修繕しごと

修繕も承っております。Kanadeのものでなくても、うちで直せるものであれば、他の作家さんのものでも、お店のものでも引き受けています。銅製品は、長く使えるものであるのが前提で、そこがいいところでもあるから…

ただ、やはり、自分で作っていないだけに、どういう意図でそうしているのかとか、開いてみるととても厄介な修繕だったり(鉛が使用してあるなど)、新しいものを作る方が楽!?という修繕もあります。

でも、他の方が作ったものを修繕という理由で、じっくり見ることができ、どういうふうに仕事をしたかを自分なりに思い巡らせる時間も、とても勉強になり面白い。作ったものは、ほぼほぼ 職人さんが作ったであろうものと、芸大美大などを経た人のものだろう、に分かれます。(Kanadeの場合は、両方の要素ありかもしれません◎)どちらのものでも、それはそれで良さがあり関心どころもそれぞれで、修繕仕事の面白さを味わっています。

修繕し、磨き、また再び呼吸し始めたそのものを見ると、なんだか とても嬉しさがこみ上げてきます。「直せてよかった」はもちろんですが、そのものをまた多少のお金はかかるけれど、直して使おうと修繕依頼してくださることにも、嬉しくなります。

このミルクパンは、Kanadeのものではありませんが、凹み数カ所と取手が取れたのでその取り付けと磨きのご依頼。取手取り付け前。修繕前の写真をうっかり忘れることはよくありまして、、、 でも、綺麗になったことは想像していただけると思います!

再会、富貴堂へ

富貴堂2代目、藤井 宏さんに出会ったのは、実は14年前でした。まだ私たちが広島在住の頃、母からデパートの催しで新潟鎚起が来ているので行ってみてはと、足を運んだのがお会いしたきっかけでした。

デパートでの催事を終えた藤井さんは、広島市内から1時間半ぐらいかかる、その頃作業場のあった岩国の山の中まで訪ねてくださりました。わざわざ、疲れているはずなのに、どこまで作れるかわからない一個人のところまで来てくれたということだけでも、心に残るお人柄でした。藤井さんはさらに、新潟・燕に帰られてから、“その節はおせわになりました。……”と御手紙と新潟のお酒などを送ってくださったのです。でも本人は、そのことを忘れていらっしゃいました笑。

それから、色々あり、忘れることはないにしても連絡を取ることはなく、時間は過ぎて行きました。

そして先月10月、14年ぶりに藤井さんとの再会のため富貴堂へー。 いきなり、台風の日、家族で作業場に訪れた私たちはちょっと変な家族(笑)。最初は、あの時の者だと気がつかれなかったのですが、話をすると覚えていてくれました。「たまに、どうしてるかな・・・」と思い出してはいたとのこと。

どなたもいない作業場で、鎚起のこと、道具のこと、燕三条の現状よもやま話、ものづくり全般・・・途中、お昼ご飯もはさみ、色々と話してくださいました。

「知ってることは教える。自分も同じように教えてもらって来た。底辺を広げていかないと、この世界は無くなっていくから」そう藤井さんが話された言葉が印象に残ります。

今では、3代目の息子さんが手堅く頑張っていらっしゃる富貴堂。料理研究家の栗原はるみさんにも信頼を置かれ、日本国内だけでなく台湾でもこれから活躍する場を広げていかれるそうです。”信用を売りに” そう口にする藤井さん。使い手から信用される物作りを続けていくことはもちろんですが、尊敬する人たちには共通して、”この人を信用したい”と思わせる人柄があるように思います。

長居する間に、台風の風も強くなって来て、また再会できることを約束してお別れしました。

帰り際に手渡してくれた魚沼産コシヒカリと、友人が作られているというmade in 燕三条お米とぎ用ボール。このボールは、帰宅してから毎日かかさず使っていますが、かなり気に入っています!

銅鍋で、ご飯

我が家では、いつもご飯は鍋で炊いています。20代、一人暮らしを始めた時から・・・一人暮らし用のキッチンは、炊飯器を置く場所がないほど狭く、それ以前にご飯よりパンが好きだったので、あまり炊飯器に執着していなかったのです。そして、意外に鍋での炊飯は大変ではないのです。保温はできませんが・・・

今我が家でご飯を炊いてくれるのは、長谷園のかまどさん・・・でしたが、取っ手の部分が割れてしまい、金継ぎ入院中。それからは、別の土鍋か、ル・クルーゼかstaubの鍋。

先日、いつものように炊こうと思ったら、どの鍋も使用中!そこで思いついたのが、「銅鍋で炊いてみよ!」。

もちろん、今までも炊いたことはあります。が、以前炊いていたものとは違う、普段揚げ物したりジャム作ったりしている、もう少し銅の厚みがあるもの。もともと蓋はないのですが、別の鍋の蓋がぴったり合うではないか!・・・ということで、火加減もちゃんと気をつけて炊いてみました。

火加減強めで、ぶくぶく言い出したら、ごく弱火で8分(通常10分だけど、銅鍋は熱伝導が良いので8分に)。そのあと20分蒸らし。

御飯時になると、台所をウロウロしだす次男Kと、二人で炊きたてをつまみ食い。。。Kが「あま〜い」。確かに、甘みをいつもより感じたきがします。やっぱり炊飯も、銅の特性、熱伝導の良さから、鍋全体から包み込むように調理するからかな〜・・・と想像しながら、二人でスタンディング・モグモグ(笑)

冬のイベントオフシーズンに、銅のおかまさん製作してみようかと話になりました。土鍋やstaubもいいけど、銅鍋だと、それらより重くないというのもいいと思います。できるといいです。

でも、まずは、ご注文いただいているものを製作して、ですね(汗) 

Kanade玉子焼き器のセミオーダー

足助の蔵の中ギャラリーでは、たくさんの方々にお越しいただきありがとうございました。家から比較的近い場所(車で30分!)ということで、できるだけ在廊できればと思っていましたが、ちょうど夏休み期間〜💦 

それでもたまたま在廊中に出会える人たちもあり、その中の1組の方に、玉子焼き器のオーダーをいただきました。

サイズは、板海苔サイズ。今まで何枚と食してきましたが、板海苔のサイズ、知らなかった。。調べて見ると190ミリ×210ミリが基本サイズだそう。

注文していただいたご夫婦は、「自分たちは大した料理はしないの(笑)。お礼であげたい人がいる」と話してくれました。きっと、その人たちのことを大切に思っているんだと感じました。そのお礼の品に、Kanadeのものを選んでいただけたことに感謝です。

今まで作ってきた玉子焼き器の中で、最大サイズの玉子焼き器。ただただ大きくすればいいというわけではなく、取手の強度、駅前のお食事処で使われるということを想定して細部を調整したり、仕様を変更したりしています。

出来上がれば、福岡へー。Kanadeの玉子焼き器が九州へ渡る予定です。

夏ですが、苺ジャム

夏の終わりですが、いちごジャム作り。

熟したものから摘んでいくいちごは、洗って、乾かして、冷凍庫のジップロックで保存。我が家では、ある程度の量になったらジャムにします。

結構な量になったのに、タイミングを逃して、夏の間中も冷凍庫。でも、10年以上使用中の冷蔵庫の不具合を見てもらうため、急いで冷凍庫整理!やっとやっとジャムになれる!

今回の分量は、

苺 950g 粗糖 380g 塩 ひとつまみ

ステンレスやガラスのボールに苺と粗糖を入れて、一晩そのまま置いておきます。苺の水分が出て、粗糖とも馴染むとか。

火をかける前に、銅鍋へー。21センチ径の銅鍋でも、イチゴ1キロぐらいまで、意外にいけます。火の強さは、強めでOK。銅鍋は、熱伝導が良い上、焦げつきにくいので、ジャム作りにも適していると思います。

レモンは今、在庫なしなので、そんな時はレモン無しで。塩をひとつまみは、我が家流〜。ほどよく煮詰まったら、銅鍋の中で放置せず、すぐに瓶詰めをします。

スパイスを組み合わせると、また違った美味しさもありそうで、シナモンやグローブを入れたこともありました。でも、我が家で取れた無農薬のほぼほぼ放置栽培で育ってくれた力強い苺そのものの味を味わいたくて、最近では、シンプルに作ることが多くなってる。

ブルーベリーも、梅も、マーマレードも色々ジャムは作るけれど、やっぱり我が家では苺が人気No.1!。「苺ジャム食べたかったら、草抜いて〜」が、決まり文句(笑) 夏休み中は、10分だけでいいから、集中して草を取るという、“10分草取り”を子ども達と実践! 子ども達も大きくなってきて、ストップウォッチで10分設定して、ホントにキッカリ10分しかやってくれないけど、集中してやると、結構な仕事してくれるようになってきたね。子どもの仕事、あなどれないな〜 と。 

家で手作りするジャムは、いつもは忙しさに追われてドタバタ作ってることも多いけれど、そんな家族とのやり取りや、手を動かした仕事・時間もしっかり、ジャムに詰まってるのかも・・・。そう考えると、一瓶一瓶、愛おしいものに思えてきます。

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