銅鍋で出汁をとる

ここ半年、我が家では銅の殺菌抗菌効果に着目して、銅のポットに水を汲んで、4時間以上経った水をご飯の準備やお茶をわかしたりに使うようにしています。

ある時、あらためて水道水と、銅のポットに入れた水を飲み比べてみると、

あ・き・ら・か・に!違うのです。(錫引きなしの銅鍋へ4時間以上入れた水道水・錫引きしたミルクパンに4時間以上入れた水道水・グラスに注いですぐの水道水を比較)

錫引きなしの銅鍋の水が一番、柔らかな感じがしました。水道水に含まれる塩素が銅イオンと化学反応を起こしているのか?、塩素臭も気にならないほどに・・

銅板下ではO157が検出されなかったなどの実験結果も、目にしたことがあります。

銅はクリプトスポリジウム・レジオネラ菌などにも、超抗菌効果を発揮するそうです。

実際の味わいの良さと殺菌抗菌効果があるのならば、銅鍋(錫引きしていないもの)を使わない手はないなあと・・・

使うのは、ジャム作りにも揚げ物にも、野菜を茹でたりにも使う、両手鍋。

その鍋に水を張り、朝ごはん用のお味噌汁の出汁を準備します。

お水の中には、いりこと昆布。いりこの量も昆布の大きさも、その時々のいりこの大きさにもよるし、昆布はどこで買った昆布か、産地か、にもよるので、適当です。それぞれの好みで。。。

銅鍋 + いりこ(たまに鰹節になることも)と昆布 + 水

出汁パックを使っていない我が家ですが、水の中にポイポイといりこと昆布を入れるだけなので、

◉だしパック同等、楽チン!

◉いりこも昆布も具材の一つに。苦手な人は、取り出してください。

◉銅分も摂取できる。

◉丁寧な暮らし感もついてくる!?笑

朝起きると、そのお出汁になった水ごと、お味噌汁を作る鍋に移します。(銅鍋に錫引きしていないので、長時間使用には向きません。ここはひと手間かけます)⇨ その後そのまま、この鍋でご飯を炊くことも◎

銅鍋でだしたお出汁は、水が美味しくなるせいか、お出汁の出方が違うのか、それともその両方?!、、そこは解明していないのですが、美味しく感じています。

最近、”銅水”用の、大きなポットがほしくなっている我が家です。

No copper, No life

JX金属が、提供してくださっているYouTube動画を、日本銅センターのサイトで見つけました。

Copperだけに、カッパーくんが登場!笑

銅のことを知れば、もっと銅のことが好きになる・・・暮らしの中に、もっと銅を取り入れたくなりました。

銅鍋に限らず No Copper,No lifeなのだと、我が家も知らなかったことがチラホラ。

そんなに長くないので、ご覧くださいね。

修繕しごと4 〜大鍋錫引き編〜

内面は錫引きされて、見違えった大鍋!ですが、地道な作業は、、、終わっていませんでした(笑)。

でも、少し考え方を変えれば、地道に作業すれば後は綺麗になるばかり!と…

クレンザーと水研ぎペーパーを使用し、研ぎ落としていきました。

黙々作業の甲斐あり、徐々に・・・

ようやく、ここまで!!

錫が引き直され表面を磨けば、鍋に息吹がかかったよう。アンティークの銅鍋ではなく、まだまだこれからしっかり仕事をしてくれそうな風貌になりました。

こんなところも、銅鍋の魅力だと思います。

大変お待ちいただいたお客様にようやくお届けでき、早速この鍋で仕込まれたそう。(さすがですね✨)

最初の料理は、ラタトゥイユとか・・・(実は我が家も、新しい銅鍋を下ろして初めて作った料理がラタトゥイユだった鍋があります笑。)

そのラタトゥイユは、今まで以上に、明らかに美味しく出来たそう。そして、これからは良い道具を少しずつ集めていきたいと、感想を伝えて下さいました。

銅鍋は確かに、きちんと作られたものほど一般的に高価で、簡単に手が出るものではないかもしれません。

でも、こうやってメンテナンスをすることで、自分だけでなく、自分の次にまた使うことが出来るほど、

耐久性もあります(耐久性を考えてきちんと作られたものは…)。そして、それはただただ鍋が受け継がれるだけではなく、思い出だったり、レシピだったり、時間だったりも一緒に手渡されることもあるでしょう。

今回のメンテナンスで、お客様が銅鍋の良さを実感してくれるきっかけになったことが、とても嬉しく、それは自分の仕事への自信に繋がります。目指すべき、“三方良し”の仕事が出来た気がしています。

修繕しごと3 〜大鍋錫引き編〜

冬越ししてしまった大鍋の錫引き。修繕の仕事は、たまに受けていますが、これだけ大きな鍋の錫引きを受けたのは初めてでした。

大きさだけでなく、重さもズッシリ。およそ10キロ!薬品を使い汚れを落とすなどの方法もあるのですが、それは大鍋が入る大きな容器でないことと、食の道具なのでできる限り薬品を使わずに作業を遂行したい。そうなると手間もかかります。手掛ける面積が広い上に、手作業なので輪をかけて時間がかかるというわけです。

でも、道具として長く使えるよう考えて作られたものであるのは作りを見ればわかり(この銅鍋はヘラ絞りで製作されたものでした)、それを更に使い続けたいという、料理で人を喜ばせることのできる人がいる。。。。自分が持っている技術でその橋渡しができるのであれば、それはとてもやりがいのある仕事だと思っています。

話は戻って、、、

なぜ冬越ししたかという言い訳を。

錫引きの作業は、完全に銅鍋の汚れ油分を取り除いた後に、熱した銅鍋の中に錫を入れて溶かし真綿で伸ばします。が、いくら銅鍋の熱伝導がいいとしても、これだけ大きな鍋だと表面の温度差がでやすい。温度差があると、錫を均一的厚さで伸ばせないのです。

スタジオは、冬場は極寒のため、火から遠い部分は温度が下がりやすい。

なので、気温が上がってきた春の、風がない湿度の低い日を狙って作業を行いました。

水洗いの後。

錫を全体に引き伸ばすことが出来ました。底には使い込んだ傷がたくさんあり、それをなくすために削ってしまうと銅の厚みが薄くなるため、傷が残っていても油分と汚れを取り除いた段階で錫引きしました。

傷と言えば傷かもしれませんが、それは人が使ってきた証しだとも言えます。

そして、ここから“磨き”の大仕事が、、、。

次号に続きます!

今年もよろしくお願い致します

愛知県と長野県、そして岐阜県との県境であるこの場所の年越しは、久々に雪が舞いつもり、元旦の朝は雪化粧となリました。とても、綺麗で、こんなお正月もいいね〜と、朝からお雑煮とお酒の組み合わせ。子どもたちは、雪が降った方が外で遊ぶ時間が長く(もう、長男は中学生ですが、、)、ここ2、3年雪遊びができなかった分を取り返すよう。笑。

そんなゆったりとした元旦を過ごすことができました。(翌日は、すでに子ども達の友達が遊びにきて、少年4人が出たり入ったりにぎやかに♫)

そして、今年のKanadeー。イベント出店は、どのような感じになるのか、まだ予想もできない状態ですが、実は山の中の作業場でのワークショップを計画しています。

1〜3組の少人数で、ミニフライパンかミニ中華鍋を1日かけてじっくり作るワークショップを想像しています。お昼ごはんをはさんで、伝統工芸やものづくり、金属の話などもできるといいかと思います。

また準備できましたら、インスタやHPで告知していきます!

本年もどうぞお付き合いください✴︎✴︎

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