良い道具

久々の投稿となりました、、、

ずっといいお天気が続き、今年は秋の良さをいつもよりも長く感じることができているような気がします。

そんな秋、サバも脂がのってきておりまして、朝から”さば糠”を焼いてみたり。(さばぬかは、今命名〜笑)

弱火で焼いているので炎が写っていなくて、ヤラセのような写真ですが笑、朝のちょっとした切り身ぐらいのものは、我が家では卵焼き器で焼いています。

『え?臭いが残りそう、、』って思う人もいるかもしれませんが、焼いた後に熱湯を使いブラシでしっかり洗い、完全に乾燥させれば、そんなに臭いは気にならないのですよー。もちろん、人それぞれなので、気になるようなら少しの洗剤を使って洗ってください。日光消毒も良いと思います。

毎回しっかり洗剤を使い、銅表面の油をとってしまうと、そのほうが素材がくっつきやすく、使いづらいように思います。金属に油がしっかり馴染んでいる方が、使いやすいようです。

写真のように、我が家の卵焼き器も、こんな色に育っています。錫引きはせず、銅のままで実験的に使い始めました。

最初は、だし巻き卵もすぐに取り出さないと少々青さがついていましたが、今は油のコーティングで色もつかないように。見た目よりも使い勝手!油ガチガチではない、でも油が馴染んでる状態、これをキープしていきたいな〜

銅の卵焼き器もフライパンも素材を置く前に、割と強火でしっかり銅を温めることは一つのポイント。そこで、さらに魚くささも飛んでいくように思います。

そして、この鯖の焼き色を見て貰えばわかるように、焼きムラ(よく焼ける場所とあまり焼けない場所があること)が、本当に少なく、銅のものだとどこに素材をおいても銅の熱伝導が良いため、火の通りが本当に良いのです!

火加減は、何を焼くかにもよります。だし巻き卵は、割と強めで手際よく焼く方がふわっとするとか・・・

さば糠は、皮側は強めであとは弱火でじっくり焼きます。朝は、そうは言っても忙しいので、中火!

優れている道具は、活躍の場も広げて、どんどん使って欲しい。

だし巻き卵だけでなく、お弁当のおかずの温めや、少しだけの揚げ焼きにも我が家では使っています。

***さば糠recipe***

①魚の切り身4切れを用意します。洗って、水気をふく。できれば、うっすら塩をしておく。今回はさばでしたが、イワシなどですることも。

②米糠1.5cupに塩約大さじ1.5(塩が多ければ、その方が日持ちします。が、お好みで)と鷹の爪2本を適当にちぎり、ビニール袋のなかで混ぜる。

③その中へ切り身を入れて、全体にまぶす。

④袋の空気を抜いて、チルド室で保管。3日後から冷凍もできます。翌日から食べられますが、3日ぐらい経ってからの方が、発酵が促されます。切り身のままよりも、日持ちもしますよ。

 夏の必需調味料

長雨が終わったかと思えば、酷暑の夏。それでも、ようやく、すこーーし風が気持ち良かったり、朝晩は過ごしやすくなってきました。

でも、日中はまだ35度とか普通にある。

そんな残暑に我が家の夏の必需調味料を紹介します。2つご紹介するうちのまずは、”青唐辛子ペースト”

我が家は、家族揃って、辛い物好き!とはいえ、大人の口に合わせてしまうと、子どもにはコクで、そんな時、この青唐辛子ペーストを辛くしたいだけ足します。普通のスパイスカレーやタイカレー、麻婆ドーフやスープなどなど・・・これを入れると食欲も増してくるのです。

夏のお盆ごろになると、実家から、ほぼ毎年大量の青唐辛子を送ってくれるので、到着したら一部残して、あとはこのペーストに・・・

<作り方>  

青唐辛子をきれいに洗って、乾かす。乾いたら、ヘタを取って、フードプロセッサーで細かくする。それに、青唐辛子の重量の4〜5%の好みの塩を混ぜて瓶詰めをして出来上がり。

上記のものにゆずの皮を入れると柚子胡椒です。

でも、この時期、ゆずの皮は手元にないし、あとで混ぜるというのも一手間。Kanade店主は入ってない方が好きだというので、塩と青唐辛子のみで我が家は作っています。保存できるのも◎。

もう一つの調味料は、梅酢塩。

これは、熱中症対策としても、ぜひぜひお試しあれ!

実は我が家も今年初めて作ったのですが、そのまま舐めても美味しいのです。

これは、染めと焼き菓子工房のアンティマキさんhttps://www.facebook.com/AuntieMakiに教えていただきました。

<作り方>

梅干しを作ると出てくる梅酢に塩を混ぜて、天日で水分を蒸発させる。分量は適当に・・・

できた梅酢塩は想像通り、梅味。薄ら色も着きます。外仕事の時は、梅ジュースにこの梅酢塩をひとつまみ入れて、スポーツドリンクとして水分補給。

子ども達は、そのまま通りすがりに瓶に入れている梅酢塩をなめています(笑)

やったことはありませんが、これでおむすび作っても美味しそう。ドレッシングにも使えるかなとか。

ただ、梅を手作りしていないと梅酢ってなかなか手元にないですよね、、、こういう副産物ができるのも、手作りの良さだなーと思います。

他に、味醂を作ったときのみりんかすや、お醤油を作った時の搾かすなどもそう。

その副産物も余すことなく、大事に使えるようになりたいものです。ただただ、もったいないからというだけでなく、出来れば美味しく、ですね。

修繕しごと2 ーケトルー

豊田市美術館で年2回開催される”MUSEUM MARKET”のご縁で、ケトルの修繕をいただきました。

骨董屋さんで出会われたという、銅のケトル。さあ、使おうかと思ったら、注ぎ口の継ぎ目からの漏れが、、、💧💧

作業としては、漏れている箇所を見つけてそこを埋める・・・と想像されるかもしれませんが、注ぎ口を一旦外し、接着面を綺麗にします。ある時代のものだと、鉛を使用しているものもあり、もし使用しているようであれば接着面を見ればわかりますし、この時点で取り除きます。

このケトルも”もしや・・・”と思いましたが、使われていないようでした◎

ただ以前にも、注ぎ口を一度修繕したようで、その時のロウ付けに錫を使用していたよう。

錫は、人体に害がほとんどないと言われる金属で鍋やヤカンの内側に錫引きをしたりしますが、融点が231.9℃で金属の中では低く、空焚きすると溶けてしまう恐れがあります。このケトルも、錫でロウ付けしていたので、上記のように、空焚きで溶けて、そこから水漏れし始めたのではないかと思われました。

注ぎ口を外したケトルは、油分や汚れを綺麗に落とし、それから銀でロウ付けしました。銀の融点は961.8℃。少々空焚きをしたぐらいでは、溶けない!おそらく、これで大丈夫だと思います。

田植え手植え

5月晴れー。まさにこんな日をいう…というような新緑に周囲囲まれた中、今年も我が家の田植えができました。コロナで、大変な状況の中でも、自然は淡々と美しい。見えないなんらかの影響は受けているのかもしれないけれど….。 でも、今はこうやって田植えを今年も変わらず行えることにホッとしています。

約6畝の小さな田んぼ

コメを作り始めたのは、5年前。ここへ移住して、約5年経ってからでした。

スタートと言っても、私たちにお米が作れるのか?!と恐る恐るで、小心者の私達は、まずは6畳ぐらいのリトル田んぼからスタートすることにしました。それはそれは、可愛らしい田んぼでした笑。

そして、見事!お米は育ち、稲刈り→ハザ掛けまでして生まれて初の米作りに成功したのです✨

特に大したことをしなくても、お米は作るのではなく、“できてくれるもの”だと勝手な解釈をした私達は、翌年、6畳から24畳(12坪)、またその翌年は3畝、そして今の6畝と、欲に任せて、現在の広さに至りました。

 田植え機も稲刈り機も持っていない我が家は、もうこの広さでいいかな〜と思っています。もっと、頑張れば広くできるかもしれませんが、広くして「田植えも、稲刈りもうんざりーー!」となるよりもちょっと頑張って楽しんでできるぐらいが我が家の程々。

それに、一年分を作っても、農家のように冷蔵保管ができるわけでもないのでカビが心配であったり、有機農法で真面目にお米を作っている知り合いから足りない分を買わせていただくことも良いかな〜と思っています。

現在田舎で問題になっているのは、獣害対策。山里にフツーに下りてきては、餌を求めて野菜や田んぼを荒らしていくイノシシや鹿。決して、彼らが悪いのではなく、そうさせてしまった人間のせいなのですが、こちらも死活問題。(あちらも死活問題)

去年の稲穂が付き出した頃からMy田んぼに鹿が入り出し、とうとう全て食べられてしまったのです!!

稲穂がついていない!

この周辺で、一番被害があったのは我が家の田んぼで、多分それは無農薬で育てているので、一番美味しかったのだと自負しています。

それにしても鹿まで扶養してしまい、田植えも水管理も草刈りも全てが無駄になってしまった去年。優しい近所の方が、見るに見かねてお米を分けてくださった時は、これが田舎のつながりなのだなーと感じました。優しさをいただいたのは1件だけではなく・・・本当にありがたかったし、一生忘れることはないなあと思います。

今年は周囲に高いネットを張ったり、ちょっと気合が違います!学習、学習!今年こそは、我が家のお米がいただけますように・・・

因みに、稲穂を食べたであろう鹿くんは、数ヶ月後、我が家の胃袋に・・・

とても、よく肉がついておりました。これまたありがたく、大事に頂きました。

とよたのローカルメディア『縁側』

私たちが縁あって、豊田市の山側へ移住してきて10年が経ちました。豊田に住みたい!というよりも、たまたま豊田市だったというのが正直な話。

でも、ちょうどその頃、この豊田の山側へ移住する人たちがちらほら増えてきた時期だったようで、偶然か必然か、今もその仲間とつながりがあり、この地で面白く暮らせてるのは、その仲間たちのおかげもあるように思います。

山の暮らしは、確かに一般的にいう便利さには欠けているし、ちょっとした町まで買い物に30分以上?!車で走らないといけない行為に、未だに慣れはしない(笑)。

でも、自由に人になるべく気兼ねせず遊べる(生産・製作できる)スペースを探していた私たちには、やはり街よりも田舎の方が広い場所を確保しやすく、土があり、小川があり、朝霧で真っ白な朝、雨上がりには蜘蛛の巣のネックレスを至る場所に発見、ひぐらしの鳴き声に夏を感じたり、書ききれない景色や音、匂いを感じながらの暮らしは飽きることなく、そこに暮らすだけで生きている実感があるのです。

そうなると嫌なことはないかのようですが、もちろんそんなこともなく、カメムシの羽音にうんざりしたり、梅雨時期のカビや、映画を観るのも、「空き時間に一本見よか〜」という気軽さはなく、イベントになってしまうという不満足さもありますけどね。

山から出ないわけではなく、山に暮らしのベースを置き、たまには街に繰り出すことも楽しんでいます。

本題ですが、そんな山側での暮らしに興味がちょっぴりあったりする人たちの背中を押してくれるようなローカルメディア『縁側』がローンチ(リリース)されました。是非是非、読んでください!インタビューの自転車の遠藤 颯くんの記事、おすすめです笑!同じ稲武地区に移住してきた仲間です。

そして、いいかげん移住体験記執筆の大山 眞記子さんも、同様この4月に家族で稲武地区へ移住。

あえてこの時代に、街ではなく、不便でも自然豊かな場所での暮らしを選ぶ人たちは、とても魅力的で面白い人たちが多い。そんな人たちに出会えるのも山暮らしの面白さに感じています。

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